人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

~GO!GO! Fly Fishing!~

ロングロッドテスト

高番手ロングロッドのテストのためとは言え、わざわざニゴイを釣りに出掛けるなんてのはいったい何年ぶりになるのだろう。

小学生の頃にブレットンなんて言うスピナールアーで釣っていたお手頃ビッグフィッシュ。
良き遊び相手だったのがこのニゴイでした。
しかしニゴイと言えど底取りやリーリングスピードとか結構難しかった覚えがあります。
一見変化の無いように見える大川での魚の付き場や通り道、ルアーの各種テクニックを教わったのもこの魚でした。

そんな懐かしい想い出に浸りながら近所の川まで出掛けてきました。
ここは幅40m以上もあるのに、ダムのせいで夏場は水枯れし所々に出来た溜まりにコイやハヤそしてニゴイなどが細々と暮らしている程度の釣り人達からは見放された川です。


今回テストするロッドは、
■Inprest インプレスト 8’07” #4・5 3P T9.0g+M25.6g+B74.0g=108.6g 
 4角 フルコア ノードレス バンブーフェルール

「インプレスト」は大型のニンフやストリーマーを扱える長めの高番手シングルハンド、と言う設定で作ってみました。
個人的には猿ヶ石川や気仙川などの本流域でストリーマーによるスーパーヤマメ狙い用として、またNZはマタウラリバーで50UPのネイティブブラウントラウトを15分以内で獲る事を想定して作ったロッドです。

素振りだけだとやはり長くて重いと感じてしまいますが、実際にウエイトの入ったニンフを付けて川原に立って振ってみると川のスケールに馴染んでしまい、重さも長さも気にならなくなってしまうのが不思議です。
それに加え、重いニンフがまるでドライフライのように狭いループで振れてしまえるのは気持がいいものです。
やはり単なる広場でフライを付けずに闇雲にブンブン振るだけではロッドの素性は全く分からないと言う事を痛感します。

さてさてニゴイの小さな群れが寄ってきました、距離約20m。
その中のなるべく大きなヤツに狙いを付けてニンフを打ち込む。
ひゅーーーん、ポチャ! 沈めて釣るのもこれまた久しぶり。

1匹だけ動きが止まりユラリと動いたのを確認してからロッドをぐんと立てると、水中に伸びた4番ラインの延長線上でそいつがイヤイヤをし始めた。

ごねごねごね、のわ~~~ん、そうそうこのまったり感、懐かしい。
体を硬直させて、のわわ~~~んのたのたと寄ってくる、ただただ重いだけ。
「はい、おいでー。」
手元に寄ってきてからちょっとごねて、ぐわ~~んとわずか5m走っただけで、
「はぁはぁつかれたー、もういいやー、すきにしてー。」だって。
ロングロッドテスト_d0091323_153243100.jpg

「はい、おつかれさんでした。」

フロリダのボーンフィッシュのようにスーパーダッシュでもしてくれてれば中流域のアイドルとして釣り人達から愛されてたに違いないのだ。
日本の川骨魚は意気地が無い。

その後3時間じっくりと振り、何匹かを掛け、ロッドの味を腕に染み込ませてテスト終了、で、ハタと気が付いた、重いとか辛いとかは全く意識の外だったのだ。
今回はフルコアなのでまだまだ十分に軽量化が可能、あそこをあーしてこーして・・・。

よし、もっと長くてもイケルぜ!
by koubouquest | 2008-07-12 15:52