■ バンブーフェルール


体感度★★★★★  標準仕様


バンブーフェルールとは、バンブーロッドブランク本体と同じ素材、「トンキンケーン」で作られたフェルールのことです。

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最近ではニッケルシルバーを使った金属フェルールでも相当短く軽い物が使われる様になりましたが、それをトンキンケーンで作る事により、更なる軽量化が可能になります。

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それともう一つ、単に軽量化というだけではなく、金属フェルールでは得られない非常に重要な利点があります。

それは、バンブーフェルールはブランクと同調して「曲がる」と言う点です。
そして曲がると言う事はブランクと同様に「戻る」ためのエネルギーも発生している、と言う事になります。


では実際にロッドに付いているニッケルシルバーフェルールを取り外し、オモリを取り付け「全く同じ重さ」にしたバンブーフェルールに交換すると何がどう変わるのか実験してみました。
果たしてバンブーフェルールの方が良く曲がる分、柔らかく感じるのでしょうか?

答えはNO!全く逆でした。
バンブーフェルールの方が堅く、トップが軽くなったように感じ、アクションもファスト寄りに変化したのです。

しかしそれはキャスト中の感触、魚を掛けてからは綺麗に曲がるしなやかさへと変化し、なんともいえない不思議な使い心地のロッドになったのです。

これはいったいどういう事なのか?

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ニッケルシルバーフェルールはそれ自体が殆ど曲がらないが故に、反動でその前後のブランクが曲がるという現象が起こります。
つまり曲がりのエネルギーがフェルールの外へ逃げる訳です。

一般的な7フィート前後のロッドでは、キャスト中の曲がりのエネルギーがバットからティップ先端へと移動する際に、ティップ側のフェルール近くで「曲がりが一瞬留まる現象」が起こり、それがニッケルフェルールロッドの方が柔らかく感じてしまう要因となっているのではないか?と現時点では考えています。

これはニッケルフェルール自重によるオモリ効果(慣性)と相まって、キャスティングのタイミングやキッカケを演出し、いわゆる「バンブーロッドの味」の一つとなっており、程良い滞留時間であれば決して悪い現象ではありません。

それがブランクと同化して曲がるバンブーフェルールに置き換わった事によりキャストエネルギーがバットからティップ先端、そしてラインまでスムーズに抜けていく事でロッドスピードが上がり、ファスト気味な感触になったと言う訳なのでした。

しかし一転、魚を掛けてからは曲がりのピークがスムーズに移動するので合わせ切れが減り、よりバレの少ないしなやかなロッドへと変化するのです。

上記はどちらのフェルールも同じ重さにした場合での実験結果。

バンブーフェルールに貼り付けていた2gのオモリを外すとそれはビックリするほどの軽さへと変わり、明らかにファストなロッドになり、多少ティップ負けはするものの2番手も上のラインが扱えるロッドへと変貌してしまったのです。
これは取りも直さず長さや番手における設計のバリエーションが格段に広がると言う事を意味しています。

バンブーフェルールは、ロングロッドを軽快に使いたい方、一日中休みなく振り続ける方、釣りに集中したい方、シャキッとしたアクションが好きな方、スムーズな感触を望む方、更なる軽さを求める方等に自信をもってお勧め致します。

更には、振動を阻害する金属が途中に無いため、魚の手応えがより鮮明にあなたの手のひらまで伝わる、と言う嬉しいオマケまで付いてきます。


工房Quest!ではバンブーフェルールを単品として製作した後、メスフェルールパーツとしてバット側のブランクへ取り付けます。
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こうする事で大幅なコストダウンが実現し、修理交換も容易になり、ダブルティップにも簡単に対応出来るようになりました。

もちろん防水加工されていますので、少々の雨や水濡れなどは全く問題ありません。
メンテナンスも普通のバンブーロッドと全く同じ、たまに付属のワックスをオスブランクに薄く塗り込んで頂く程度でOKです。
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# by koubouquest | 2007-07-07 07:03