2007年 09月 26日
わ ・ ら ・ び
ティペット交換、フライチェンジ・・完了。
ランディングポジション・・・・・・・よ~し。
撮影場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・OK!(ニヤリ)
バックスペース・・・・・・・・・・・・・・確認。
よっしゃ、すべては整った。
ターゲットは長トロの先頭にいるデカヤマメ君。
その下流にいる連中を釣ってしまったら彼に会う事は叶わない。
風が治まるのを待って・・ そりゃ!
しゃららーん(シルクラインの音)。
・ ・ ポトリ もうちょい右か ・ ・
がぷッ! よし出た! ズズズン! すぽん!
「な゛ァ!!」
ズシンとした感触だけを手に残し、銀色の砲弾は淵に消えた。
「もぉおお! ・ ・ ・またか、ハァ~~~。」
弾みでロッドトップにラインが絡み付き、浮力を失ったフライが空しく目の前を流れて行く。
たった今起こった出来事がフラッシュバックして、やはりこのフックは出るけどここ一発には使うべきではないと自分に言いきか「あ゛ァ!!」
何かが目の前でガポンとして左腕が勝手にラインを引きがった!
「あーやっちゃった!やっちまったぁ。 ・ ・ ・またか、ハァ~~~。」
絶対にやってはいけないぞと、もういい加減オレの脳ミソ覚えてくれよと何度もシミュレートしたはずなのに、またやってしまった。
ロッドトップにラインが絡んだままアワせてしまったため、先端がワラビの如くお辞儀してめしゃりと折れた。これで4回目、我ながら情けない。お気に入りのロッドがもうこれ。
ま、しょうがない。
せっかくだからその犯人をデジカメに収める事にする。
「アラ ナニ オコッテルノヨ。」
「あ、いや。ろっどおっちゃってさ、がっくりきてんのよ。」
「フゥーン カワイソウニネ。」
目の前2mから出たのは、もうそろそろ恋の季節を迎えようかというプリプリとしたイワナちゃんだった。(身重のため、こちょこちょはやめておく)
「ばいばい。」
「ジャアネ ゲンキダシナサイヨー。」
「あい。」
で、コレ。
グニャリと曲がるでも無く、ポキリと折れるでも無く、理想的な焼きの入った折れ方。
修理するには比較的楽な部類。
見た目はともかく、アクション的にも強度的にもほぼオリジナルに近いレベルにまで直す事が出来る。
しかし、以前からトップが短くなったら(3,5インチ=約9cm)何がどの程度変化するのか試してみたかったので、これ幸いと切っちゃう事にした。
で早速、ざりざり、ぽん。
トップガイドをポチりんこ、で完了。この間5分。
8’04”ロッドが、あっという間に8’01”に早変わり。
「ヨカッタワネ。」
素振りでは短くなったという感じはあまりせず、ちょっと番手が上がったかな?という程度の感触。
重量も予想したほどには軽くは感じず、堅さが軽さを打ち消しているようだ。
実際に川で使ってみると、0番は使えなくもないがティップ感が消えた。
1番は多少乗り足りなさを感じるものの十分使える範囲。
2・3番の乗りは更に良好となり、ティップ負けしていた4番(WF)も十分使えるロッドとなった。
ただ一つ難点を言えば、ティップ先端がラインに溶け込むように消えていく感触が減った、と言えば贅沢だろうか。
■Angel Touch (エンジェルタッチ) → ZoooM!(ズーム!) ※シリーズカテゴリー変更
8’04”→8’01” #0/1/2/3→#1/2/3/4
四角・スーパーコア・ノードレス・スゥエルドバット・バンブーフェルール
結果として繊細なタッチは消え、番手フォーカスは明確となり、少々骨太なロッドに生まれ変り、
アクションカテゴリーもエンジェルタッチからズーム!へとスライド変化した格好となった。
いずれにせよティップが折れたロッドとしては、使用感は殆どレベルダウンせずに上出来の結果となったと言える。
さて、最後の悪足掻き。
ラストシーンをどこで飾ろうか・・・・。
※工房Quest!では、使える番手範囲が広くなってしまうロッドが多く、またそれぞれのスタイル、感性によっても感じ方は違いますので、ロッドに参考番手表示を入れていません。
by koubouquest
| 2007-09-26 09:43